10月28日のゼミ活動報告(3期生)

今回のゼミは、信託協会の竹石誠さんをゲストにお招きして、信託の仕組みとその特徴についてお話を伺いました。

信託の起源からお話はスタートし、信託とは、自分(委託者)が信頼できる人((受託者)に対して、金銭や土地などの財産を信託行為(信託契約、遺言)によって移転し、信頼された人が委託者との間で設定された目的に従って受益者のためにその財産の管理・処分などをする制度です。つまり、自分が信頼できる第三者に、自分の資産などの使い途などを説明した上で、財産の管理、処分などを委託する仕組みだそうです。

信託は私たちの生活にも密着しており「貯める」、「増やす」、「守る」、「繋ぐ・譲る」という活用方法があるそうです。これは、「貯める」では、預貯金のように信託商品も利用できること,そして信託商品を用いた「増やす」では、投資信託が用いられることをご説明くださいました。また、いつまでも働けるわけではありませんので、老後資産の形成が必要となります。それにむけて貯め、増やしてきた資産を「守る」(減らさないようにする)ことが必要となります。このときに、信託銀行では資産管理のサポートをしてくれるとのことでした。最後に、貯め、増やしてきた資産の子孫への継承についても信託が利用できるとのことです。ここで遺言信託という仕組みが使えるということをご説明下さいました。
これに続いて、各ライフステージごとに使える商品をご紹介下さり、特に「繋ぐ」の部分をご紹介すると、子孫の教育資金の贈与に活用できる教育資金贈与信託、結婚・子育て支援信託、遺言書の作成・保管、遺言の執行を行う遺言信託、自分の死後、資産を自分が指定した人が引き出せる遺言代用信託、後見制度支援信託など、様々な商品があることをご紹介下さいました。

信託には様々な商品が、それぞれのライフステージごとにあるので、信託について知るいい機会となりました。