12月2日のゼミ活動報告(3期生)

今回のゼミも,新聞記事の発表とテキストの報告を行いました。まず、新聞発表では水野さんが、「株高でも投資は小口に」という記事について、報告しました。小口化するメリットは、個人投資家からみると、売買単位が小口になるため、株式を買いやすくなることや、分散投資がしやすくなることが指摘され、市場にとっては流動性が上がり、マッチングがしやすくなること、そして、企業にとっても安定株主の増加や、企業の持続的成長に繋がるなどのメリットはあることが報告されました。他方、企業にとってのデメリットとしては、株主数が増えることによる管理コストの増加、投資家にとっては、株の購入代金に対する手数料の比率が高まることなどがあるとし、これを踏まえて小口化の賛否について議論しました。

 テキスト報告では、柏木亮二著『FinTech』第3章と第4章について、市橋が報告しました。金融のデジタル化によって、AIを活用するなどしたP2Pレンディングなどの新たな与信モデルが生まれていること、クラウドファンディングでは金利の代わりに成果を還元するといった新たな融資モデルが誕生していること、スマートフォンの普及によって、ライフログを活用した新たな金融サービスが誕生していることなど、フィンテックには破壊的イノベーションとみなせるものが数多く存在し、既存の金融機関はイノベーションのジレンマに直面しているkとおを報告しました。(担当:市橋)