1月6日のゼミ活動報告(3期生)

1月6日のゼミでは、日本証券業協会の飯島さんと、投資信託協会の板垣さんをお招きして、証券業について講演して頂きました。

講演を始めるにあたって、飯島さんから、「人生において大切なものは?」と質問を受けました。ゼミ生からは、「仕事、家、家族、健康」など様々な意見が出ました。私たちの答えを聞かれた上で、飯島さんは、「これらに全てに繋がるものって何でしょう。“お金”ですよね。豊かな暮らしを実現するために、少し“証券”のことを考えてみましょう」とおっしゃって、講演が始まりました。

さて、証券には証拠証券や有価証券などがあります。有価証券はとは財産や経済的価値(金銭・不動産・商品等に関する権利や義務)を表す紙券のことです。また、金融商品取引法上の有価証券には、株式、債券(国債・地方債・社債)、投資信託などがあるそうです。株式も債券も、株式会社が事業資金を集めるために発行するものですが、債券は一定の期日に、定められた利息を受け取れる借用証書のようなものだそうです。一方の株式は、私たちがその会社の成長を願って、お金を提供するものです。したがって、会社の成長によって、投資成果(配当)を得ることができます。この他に、株主の権利として、株主総会での議決権や、株主優待券などをもらえるなどの権利を得ることができます。

このことを踏まえた上で、次に証券業務について話が進んでいきました。証券業務は主に四つあり、ブローカー業務(投資家の売買注文を証券取引所に伝えること)、ディーラー業務(証券会社が自身のお金を使って、株式や債券の売買を行うこと)、アンダーライター業務(新規発行された証券を買い取って、投資家に売ること)、せリング業務(新規発行された証券を一時的に預かって、投資家に売ること)があります。こうした業務を行うには、幅広い専門性、高い理論観が求められるため、証券外務員資格試験に合格し、外務員登録を行わなければなりません。最近では銀行も投資信託を販売しているため、銀行員も持っているそうです。

そして、これらの業務を行っているのが証券会社ですが、最近、証券業界には変化がありました。一つ目は株式売買委託手数料の自由化です。ネット証券が登場したことにより、手数料が安いネット証券での取引が増加しました。二つ目はメガバンクがグループ内に証券会社を作ったり、地方銀行が証券会社を作ったりして、証券業に進出していることです。その結果として、一つの金融グループで、銀行、証券、保険のサービスを提供する金融コングロマリットが形成されているとのことでした。

ここで話題になった投資信託について、板垣さんがお話して下さいました。投資信託はみんなから少しずつお金を集めて、大きなお金にして、それを専門家が運用するところに特徴があります。ただ、問題としてものすごくたくさんの商品があるために、どの商品を買えば、私たちにとって本当にいいのかが分かりにくくなっているとお話になっていました。

今、銀行にお金を預金しても、0.001%しか利子がつきません。今後の生活を少しでも豊かにするために、少しのリスクを負ってでも、株や債券、投資信託などに挑戦してみたいな、と今回のお話を聞いて感じました。