7月6日のゼミ活動報告です。今回の新聞発表では、ベンチャー企業の創業者利得の獲得方法には①上場、②M&Aがあるが、最近②が増えている。それはなぜかというテーマで議論しました。出された意見には、大企業の傘下に入ることで、短時間で急速なステージアップが可能になり、短期間で利益を出せるようになることが1番大きな理由とするもの、それ以外には事業拡大、海外進出が容易になる、コストの大幅削減が可能にななどさまざまな意見があった。
続いて、テキスト第10章「先渡 先物取引」の発表を行った。質問は四つ出て、一つ目が先物取引を使った裁定取引についてであった。裁定取引とは市場間や現物と先物の間で価格差がある場合に、その価格差に注目して安い方を買い、高い方で売ればノーリスクで利益を得られる取引であると説明があった。その後、先生がトヨタ自動車の事例を用いて説明された。
二つ目はマーケットインパクトとは何かであり、大量の注文が一度に市場に出された場合、価格が大幅に変化することだと説明された。三つ目が、機関投資家はなぜ先物取引を用いてリスクヘッジをするのかという質問であり、これは先行きの価格動向を踏まえた行動であることが説明された。その後、先生からコメを事例に説明があった。
さらに、先物悪玉論という議論について質問があり、現物市場での株価の下落が先物市場によって増幅されたため、先物は悪いものという議論があったと説明された。これに対し、先生から先物悪玉論には論理的な根拠はなく、東京が悪玉論を言い出したので、大阪はそれに対して根拠がないことなどを主張していたことが紹介された。(担当:小山田)