第12回ゼミ報告

7/10の第12回目のゼミでは、青木さんより「高リスク投融資 解禁」の記事について、比較的リスクの高い新興国などアジア各国でのインフラ案件への投融資を政府が解禁するということが発表されました。その後先生よりこの件に関する背景やAIIBとの関連、また日本が本来行うべきことなど解説して頂きました。

次に石塚さんが「上海株値動き荒く」という記事について発表され、中国の不動産バブルから株式バブルに至るまでの経緯を話されました。その後先生より、中国の株式市場の特徴や、中国政府が今回の状況に対して行った対策などをお話いただき、中国だけの問題ではなく、アメリカの利上げの問題やそれに関わって日本にも影響があることも考えられると伺いました。

続いて、文献輪読が行われ、今回は大崎貞和氏が『月刊費本市場』で書かれた2012年と2013年の二つの論文を輪読しました。まず経種さんが2012年の「グローバルな取引所再編と東証・大証の経営統合」について発表されました。東証と大証の統合方法や、背景・メリットなどをお話いただきました。

その後二ツ森さんが、2013年の「日本取引所グループ発足の意義と今後の課題」について発表されました。経種さんの発表した内容に加え、今後どのような課題があるのかをお話して頂きました。

2人からの発表終了後、8月に東京証券取引所に伺うこともあり、先生よりなぜ大証がデリバティブに特化するようになったのか。そして、なぜ経営統合が必要だったのかということについて、詳しくお話頂きました。内容としては、東証と大証の統合にいたるまでの日本の取引所の歴史、デリバティブの収益性の高さ、証券取引の変化と世界的にみた取引所統合の動きなどです。

この知識をもとに東京証券取引所見学の際、積極的にお話を伺えればと思います。