最終ゼミ(5期生)

新年が明けてはじめてのゼミでした。今日の演習はフィンテック第5・6章を、佐藤さん、安田さんが発表しました。 第5章の内容はフィンテックとどう向き合うか、その上で既存金融機関が準備しておくことなどが記載されていました。ここでは主にルールベースとプリンシパルベースのどちらがいいのか、ノンスとは何かという二つの質問が出ました。前者についてはプリンシプルベースが柔軟性があるから良いのではという回答がされました。そもそもルールベースとは詳細なルールや規制を制定し、それらを個別事例に適用していくのに対し、プリンシプルベースは規制対象の重要ないくつかの原則や規範を示した上で、それに沿って行政対応を行います。したがって、金融庁は後者の方が金融機関の自主的な取り組みを促進する、また金融機関の経営の自由度を確保するといった面で柔軟性が高いと考えられると言っています。 後者のノンスとはブロックチェーンに形成される各ブロックのカギのようなもので、使い捨てのランダムな値(ハッシュ関数)のことです。ノンスとはどのようなものかを説明された後、新たな質問としてブロックチェーン技術はさまざまな取引に使われていると聞くが、どんな取引にも向いているのかという質問もだされました。しかし、これに対しては、10分ごとに取引が確定するので、証券取引のような大量の取引が高速で行われている取引には不向きである一方、海外送金などには向いているという説明がされました。 第6章ではAPIについての質問が出ました。APIとは外部のサービスの機能をあたかも部品として活用できる仕組みです。私たちが日常的に使っている「食べログ」にgoogle マップが用いられているように、他の会社が提供しているサービスを、あたかも部品のように使えるサービスであることが説明されました。 今回で2年生ゼミは最終回です。1年間お疲れ様でした。(担当:小山田)