今日は、1回目の演習Iでした。
第1回ゼミでは、ゼミでの役割分担の説明がされた後、さっそく証券ゼミナール大会のグループワークが始まるため、証券市場や投資信託にどのような課題があるのか、大きな論点について勉強をしました。また、そこから派生して新聞やニュースで話題になっているイギリスのEU離脱がもたらす株式市場への影響や、長期にわたる超低金利政策の影響を72の法則などを用いながら、私たちにとって分かりやすいように説明していただきました。
証券市場に関しては、個人金融資産の多くが現預金で運用されており、株式や投資信託での運用が諸外国と比較して少ないことが話されました。その背景として、金融知識の不足などもありますが、戦後は銀行預金の金利はそれなりについていた影響も考えられることなどが説明されました。ところが、バブル期には6%あった定期預金の金利が、現在では0.01%まで低下しており、親の世代は定期預金で資金を十分に運用できたわけですが、現在はそれが適わなくなっていることを知りました。そのため、私たちの世代では、多少のリスクを取っても運用する必要があるだろうという話になりました。
ところが、投資初心者向けの金融商品である投資信託は、海外と比べて投資家との間の利益相反が起きているのではないかという課題が説明されました。海外の現状と絡めながら、この仕組みを変えるために、どのようなことをすればいいのかを深見ゼミでも研究をしていることが説明されました。このような研究を演習IIで行うため、日経新聞を読むことにより、自分の関心のある問題についてアンテナを張ろうと思いました。
そして、4月の後半から、パワーポイントを用いてテキストの輪読が始まります。これを通して、証券ゼミナール大会で大切になる「討論力」や証券に関する知識を身に付けていきたいと思います。(担当:榎本)