4期生ゼミ報告

日増しに暖かくなってきました。今回のゼミもいつもどおり、新聞報告と卒論の経過報告を行いました。

新聞記事は「東証改革 地銀に波紋」を取り上げ、東証改革がなぜ必要かというテーマで、一人ひとりが意見を出し合いました。

東証の一部市場は上場銘柄数が多く、時価総額にかなりの差がある企業が混在しています。そのため、上場企業を絞り込み、優良企業が集まる魅力ある市場にしようとしているわけですが、「海外投資家を呼ぶ込むためではないか」、「降格になる企業に対して、上場の意味、ガバナンス、成長戦略を考えさせるきっかけになるのではないか」、「日銀や公的年金の資金をゾンビ企業に投資させないためではないか」などの意見が出されました。

しかし、先生から日銀や公的資金が行っているETFの買い入れが問題だとするならば、問題の所在は新たなインデックスを作ればよいだけであり、今、なぜ改革する必要があるのかの説明にはならない。他方で、今、企業は資金余剰になっており、資金調達がほとんど考えられないにもかかわらず上場している理由は、リクルートの面での要因が大きく、拙速に再編をすると降格させられる企業を中心に上場を廃止する企業も出てくるのではないかと指摘がありました。

続いての卒論報告は木村くんが行いました。木村くんは「米国証券市場の市場間競争と取引システム」について概要や論文構成を報告しました。先生からアメリカでなぜ市場間競争が起きたのか、歴史的な経緯を詳しく説明がありました。

就職活動と卒業論文の執筆が並行してありますが着実に進めていきたいと思います。(担当:込山)