第3回ゼミ(5期生)
暑かった季節が終わり、いよいよ秋らしい季節になりました。
10月初回の授業も、引き続き、卒論の発表、質疑応答を行いました。
今回は、宮本君が「金融サブスクリプション~顧客満足度を重視したビジネスモデル~」、新保さんが「内部留保と資金循環の変化」というテーマで発表を行いました。
前半は、宮本君による発表で、各個人の資産形成の重要性から、証券会社の現状を問題視し、考察を行っていました。消費者ニーズへの対応と、顧客満足度維持、向上の為に試行錯誤し続けるサブスクリプションの特徴に焦点を当て、提案を考えており、興味深かったです。
しかし、金融機関として証券会社のみに着眼点を向けた理由の不透明さ、元本割れが許されず、リスク性資産を保有しない高齢者にターゲットを向け、アドバイスが受け放題という魅力的な提案を行っても、運用商品に限りがあるなどの問題点が指摘されました。今後は運用商品に幅が広がるであろう若年層にアプローチをかけられるような提案にブラッシュアップが期待されます。
後半は、新保さんによう発表で、資金循環の変化とともに、企業の内部留保がなぜ増加傾向にあるのかという疑問から考察を行っていました。数多くある内部留保の定義や、細かい用語など、新保さんなりに考え、述べていたので、非常に良かった点でした。ただ、人件費をあげる必要があるという考えの前提部分の考察が浅かったとの指摘がいくつかあったため、次回までに改善する必要がありました。
卒論の提出が二か月を切り、いよいよ本格的に論文を執筆していく必要があります。四年生のみんなが納得のいく卒論になるよう、質疑応答の時間に積極的に参加し、全員でいいものを作り上げていきたいと思います。(担当:小山田
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