11月27日のゼミ活動報告

11月27日のゼミでは、最初に恩田君が「ATM『置く』から『稼ぐ』へ」の新聞記事を発表してくれました。これはローソンが自前の銀行を持つことで、店頭のATMから上がる手数料収入を増やすという計画を進めているという内容の記事で、この計画は有効であるのかについて議論をしました。決済に特化しないATMの設置には膨大のコストがかかることや、新たなサービスによる独自性を発揮する必要があることなどが指摘されました。

次に出縄さんが「信金の法人減税見送りへ」の記事を発表してくれました。最初に銀行と信用金庫、信用組合の違いについて、根拠となっている法律や設立目的、業務範囲などの観点から説明し、政府・与党が2016年度の税制改正で、信用金庫などの協同組合の法人税率の引き下げを見送る方向で調整していることを発表してくれました。協同組織金融機関のなかでも預金量が一兆円を超えたり、インターネットバンキングを行い、銀行と同様の事業規模を持つ信用金庫も存在しており、税負担を軽くすることに疑問を持つ声が多く上がっていることを学びました。

今週のレポート発表では経種君が「金融の混乱と整備の時代」についてまとめてくれました。戦後恐慌から昭和恐慌までの流れを当時の出来事と関連させながら説明し、政府がどのように対応してきたのかを学びました。また、戦後恐慌時の取引所休業の内容については、先生から現物取引と戦前に行われていた定期取引の違いについての説明があり、当時の証券取引の特徴について理解を深めました。