第14回ゼミ(9期生)

9月23日の授業では、まず紀野さんが新聞記事の発表をしました。新聞のタイトルは「物価上昇品目、7割超え 8月消費者物価2.8%上昇」です。昨年ガソリンや電気代などエネルギー類の値上がりが顕著に見られました。この値上がりが最終的に日用品や食品の製造コスト上昇に繋がっており、現在消費者物価指数が上昇しているといいます。また消費者物価指数の上昇と同時に賃金は4ヶ月連続で減少しています。賃上げがエネルギーや食品の価格高騰に追い付かず重荷になってしまうかもしれないそうです。この記事の内容を聞き、私は最近様々なところで値上げがされている原因の1つがエネルギー類の値上がりであることに関心を持ちました。先生からはエネルギー類の値上がりから話を広げ、日本の為替の現状や金利政策についてお話していただきました。
 
続いて、中西くん、笠原さん、伊佐治くんの3名が『証券論』の発表をしました。発表内容は「第8章 債権格付け」です。債券の発行者と投資家との間には情報の非対称性があります。その情報格差を、債券の格付けによって解消しようというものです。3名は日米それぞれの格付けビジネスの展開や、格付けの方法などベースとなる話をしてくれました。また格付けは情報の非対称性を埋めるものであるにも関わらず、コンサルタント業務が介入していることで中立の立場にいなくなっているという格付けビジネスの問題点もありました。先生からは現在の格付けビジネスの詳細や、日本で格付けビジネスが中々発展しなかった理由について、テキストに載っていない理由を交えながら話していただきました。私は良くない環境を改善しようと始めたビジネスが、金銭的問題により別の問題を生んでしまっていることを知り、改善の難しさを感じました。(担当:笠原