5月12日のゼミ報告(2期生)

5月12日のゼミでは、いつものとおり新聞記事学習と、グループワーク報告を行いました。

今回の新聞学習では、「日本郵政グループの資産自主運用化」について討論しました。この記事によると、日本郵政グループはこれまで、資産を運用会社へ委託して、国債などを買っていたが、マイナス金利の影響により、資産を未公開株や不動産に投資などに自主運用する方針にシフトチェンジしていくというものでした。討論は郵政グループの自主運用を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかに分かれて、様々な意見を交換しました。出された意見は以下のようなものでした。

●運用を委託した場合の手数料よりも、自主運用するための人材コストのほうが大きくなり、それに見合った収益を得られるのか。
●未公開株などに投資して、損失を出さないのか。
●国債がマイナス金利になっているのだから、自主運用したほうが収益向上の期待がもてるのではないか。
などでした。
個人的には、マイナス金利の影響を考慮すると、運用資産を拡大することは必要と思うが、自主運用に伴う人材のコストなどを、委託した場合の手数料などと比較考慮すると、自主運用を開始したからといって、極端なプラスもマイナスにもならないのではないかと思います。

次に、グループワーク報告を行いました。今回は、証券市場の活性化チームの発表でした。
今回の発表では、発行市場と流通市場の機能と、それぞれの市場における問題点や解決策を報告されました。
このチームは、個人投資家が市場参加を増やすことで、証券市場が活性化すると考え、そのことを踏まえて以下のような問題点を報告されました。
●個人投資家の市場参入が少なく、家計金融資産のうち投資に当てている比率が欧米に比べて低い。
●投資に対するリスクイメージが強く、市場参入を妨げている。
●機関投資家と個人投資家の間にある情報の非対称性が、個人投資家の市場参入を妨げているのではないか。

そして、これらの課題に対し、以下のような解決策を述べました。
●義務教育で投資に関する正しい知識を身に着けさせる。または、金融教育を授業に取り入れてはどうか。
●企業が積極的に情報を開示し、個人投資家が情報を獲得しやすい環境をつくる。
●キャピタルゲインを第一としない個人投資家の増加が必要である。

これらの報告のあと、先生から諸点について質問やアドバイス、課題が提示され、証券市場の活性化チームは次回報告までに、それらの課題につちえ調べることとなりました。個人的には、最後の意見は投資をする上では、投資家は必ず利益を求めるので不可能ではないかと思いました。

最後に、証券ゼミナール大会まであと半年ほどなのでもっと気を引き締めて、これからも真面目に取り組んでいきたいと思いました。(文責:深田)