7月14日のゼミでは、鈴木君と松本君が『証券論』第8章の発表を行いました。
内容としては債券格付けについてでした。証券市場では投資する側とされる側に情報の非対称性があれば、円滑なお金の移転が行えません。そこで債券格付けというものが生まれました。これは決算書の内容が理解できなくても、簡単な企業で投資に適しているか、否かが判断できるため、投資家にとってはとても便利なものです。そのため、債券格付けには中立性が問われています。
しかし、当初は勝手に格付け会社がそれぞれの債券に対して格付けを行い、それをまとめた本の販売代金が格付け会社の収入でしたが、今の格付け会社の収入は、債券を発行する企業から依頼を受けて行う格付けやコンサルティングサービスなどであり、発行企業からの独立性が担保されていないという問題があることを説明してくれました。また、格付けの仕組みや格付けがどれだけ有用なのかといった話題についても説明してくれました。(担当:石田)