5月13日のゼミ活動報告(3期生)

5月13日のゼミ活動報告をします。

新聞記事報告では「都内の再開発で経済効果10兆円」という記事について報告され、その後、議論が行われました。議論では東京駅周辺に国際金融街を作ろうとしていることや、それに合わせて在留外国人の居住環境の整備などを行い、海外企業の誘致や高度人材を呼びこもうとしていることを知りました。

次に、テキスト報告は、市橋が担当して教科書第2章の「赤字主体のファイナンス」について報告しました。まず、ファイナンスには企業内部の利用可能な資金を利用して行う内部ファイナンスというものと、負債の利用や証券発行による外部ファイナンスがあるということが説明しました。

その上で、ファイナンス方法の選択について、完全市場の下では、経営者がどのような資本構成を選択しても、企業価値を高めることができないというモディリアーニとミラーが提唱したMM理論を説明しました。しかし、現実の市場は完全市場ではないため、法人税導入などの修正が行われ、資本構成や配当政策が企業価値に影響するという結論に至ったことを説明しました。

さらに、このことを踏まえ、ファイナンスの順番として、内部留保、社債発行、株式発行の順番に考えられる事が多いということ(ベッキングオーダー仮説)。ただ、わが国のコーポレートファイナンス(企業金融)の特徴としては、デットファイナンスが中心で、しかもその大部分が相対型のファイナンスであり、市場型は少ないということを説明しました。

最後に、政府や地方自治体も企業同様、債券を発行してファイナンスを行っており、政府ファイナンスと民間ファイナンスは密接なつながりがあることを説明しました。

いよいよ本題に入ってきたのでしっかりと理解できるように頑張りたいです。(文責:市橋)