6月3日のゼミでは新聞学習と教科書の証券市場論第5章の報告をしました。
新聞学習では、「ジュニアNISA 低調」という記事をテーマに議論しました。
まず、NISAとは株や投資信託の配当金や値上がり益を非課税にする制度のことです。今回テーマになっている「ジュニアNISA」との違いは口座名義と運用者が異なるところです。ジュニアNISAは、今年の4月に始まった制度で、自分の子どもの将来のために親や祖父母が投資するものです。このジュニアNISAが、年明けの下落や、制度の複雑さが原因で契約がなかなか獲得できていない、という記事でした。
証券会社は、ジュニアNISAの導入に期待していたようで、将来顧客の獲得がその理由のようです。現在主に投資を行っているのは高齢者で、若い世代は投資に消極的です。しかし、本当は若い世代こそ投資をするべきなのです。なぜなら、今は65歳から年金を受け取れたり、終身雇用制度がありますが、私たちの世代が高齢者になる時には、年金の開始が70歳になっていたり、終身雇用をしてもらえない可能性が高いです。そうすると、年金や退職金を当てにした生活ができなくなります。だからこそ、若いうちから、少しリスクを負ってでも投資をすべきだ、ということを学びました。
次に、テキストについてです。「株式市場の成立とマーケットシステム」を勉強しました。
証券取引所の主な機能は、適切な価格を発見決定し、効率的な資源配分を実現することです。
もともと証券取引は路上やコーヒーハウスで行なわれていました(昔のコーヒーハウスは、政治や経済などを議論する場として使われていたようです)。しかし、いくつもの場所で取引が行われると、注文が分散し、取引相手を探す探索コストが大きく、一物一価しにくいため、証券取引所が設立されました。
証券市場の業務と機能には、注文伝達機能、約定機能、受渡・決済機能、取引情報公表機能があります。日本の東証は投資家から出された注文だけで、売買を成立させるオークション市場の形態を取り、条件の合う注文から順次マッチングさせる連続取引市場です。したがって、相手方の注文がなければ、売買か確実に成立するとは限りません。
このようにして、投資活動が日々行なわれていることを学びました。