第7回ゼミ(9期生)

6月21日の授業では、難波くんと梅原くんが卒業論文の中間発表を行いました。

難波くんは「日本の株主持ち合いが企業に与える影響」をテーマに、株主持ち合いに関して評価を行っていました。ゼミ生や先生からは株主持ち合いを悪と考える場合、長期的な視点で経営できる部分などのメリットがあるが、そこはどう論じていくのかや歴史の部分に関して、どういう考えで進めていくかという意見がありました。以上を踏まえて、日本企業の戦後の株主持ち合いは終戦後,昭和40年代,バブル期の3回に分けられるため、その整理をもう一度行うそうです。

続いて、梅原くんは「地域通貨」をテーマにし、さるぼぼコインやLuLuCaについて発表していました。ゼミ生からは地域に特化しているということで、高齢者に見合ったサービスを展開するのが良いのではないかという意見が出ました。先生からはICカードでのサービスについては、熊本のバス会社が手数料やバスの運賃箱の費用を抑えるために、ICカードを止めてQRコード決済に移行しようとしているというお話がありました。また、さるぼぼコインはボランティアなどをすれば得られ、得たコインをその地域で使用できるため、地域にとって一石二鳥の効果があるとのことでした。さるぼぼコインは高齢者も多く使用しており、その理由は信用組合がサポートをしっかりしているからなので、鉄道会社で果たしてそれができるかと質問がありました。 

前期の授業も残りわずかとなりました。ゼミ生でそれぞれ研究するテーマが違うため、より多角的な視点で自身の卒業論文のテーマについて考えられるように意見交換し、知識を深めていきたいです。(担当:任