7月19日の授業では、笠原さんと古川さんが卒業論文の中間発表を行いました。
笠原さんは民間の団体が主体で行った、地方創生に関する論文を取り上げました。論文では民間が起点になって活動すると、政府が起点である取り組みと異なり、地方創生に対する発想を転換し、より独創性のあるものになる一方で、活動自体が限定的になることが挙げられました。そのため、政府による産業政策のような、雇用が新たに生まれる地方創生政策が必要だと提案されました。
古川さんは金融教育をテーマに発表しました。主にリスク資産の保有率の推計や、世代別の株式・投資信託の保有状況に関する資料を用いて、若年層が積極的に投資活動をしないことを挙げました。このことから、若年層が投資活動に必要な金額が過度に高いと誤認していることや、消費活動が各世代と比べ増加する若年層に対し、積極的な投資活動が必要であることを挙げました。このことに関して、先生から日本人が資産運用をしない理由を、戦前の金利設定の歴史や、現代の多くの日本人が持つ資産運用への考え方の観点から解説されました。また、ライフプランとして投資活動を組み込んでいくことを考慮した、金融教育のあり方を考えていくべきではと提案されました。
皆が様々なテーマで論文の執筆を進めるため、毎回新しい発見ができ、とても毎回の授業が楽しみです。私も充実した論文が書けるよう努力していきます。(担当:梅原)