9月27日ゼミ報告(9期生)

9月27日の授業では、難波くんと梅原くんが卒業論文の進捗報告を行いました。

難波くんは、「株式持ち合い」をテーマに進捗を発表していました。その中で、コーポレートガバナンスの観点からみて、株式持ち合いは悪だという方向で論旨を展開するとのことでした。先生からは、持ち合いは単純に「買収防衛」というだけでなく、「資本業務提携」という側面でも行われるとのお話がありました。特に、資本業務提携に関する話に私は関心を持ちました。提携関係にある企業が知見を出し合い、その結果事業が成功すると双方の株価が上昇するという恩恵を得られます。しかし、知見を出し渋ると事業が失敗した場合、双方の株価下落を招きます。そのため、企業や投資家に対し、株式持ち合いが時に好影響をもたらすということを学びました。

梅原くんは、「地域通貨による地方創生」をテーマに進捗を発表していました。そこで、地域通貨が長期的に使われるための要素を整理し、理想の地域通貨を考えるというものでした。ゼミ生からは、観光客誘致に関する質問や意見が多くありました。一方、先生からは、地域通貨は観光客誘致のためではなく、地域が抱える社会課題の解決を本来の目的としているというお話がありました。それを踏まえたうえで、もう一度理想の地域通貨について、考えるそうです。

後期に入り、卒業論文の作成も各々終盤に差し掛かっていると思うが、ゼミ生一人ひとりがお互いのテーマに関心を持ち、より良いものができるよう取り組んでいきたいです。(担当:清水