6月23日のゼミ活動報告(2期生)

6月23日のゼミもいつも通り、新聞発表とグループワークの中間発表が行われました。

まず、今回の新聞発表は、地銀の7銀行を中心に設立した資産運用会社のオールニッポン・アセットマネジメントが第1号ファンドの運用を始めたことについての記事が取り上げられました。地方銀行がマイナス金利によって国債運用からより高い利回りを求めて、株式や外国証券に投資をしようとする動きに対して、討論を行いました。そこで、
・為替の影響を受けやすいため、銀行という立場から失敗は出来ないために常に市場動向を観察することが大切である。
・すぐに運用に走るのではなく本来やるべき貸し付けをもっと重要視するべきある。
などという意見がでました。

先生からは、スルガ銀行が他の地方銀行とは少し異なるビジネスモデルを展開しているとの具体的な例を挙げていただき、こういった柔軟な発想が今の銀行には求められていることが分かりました。

次にグループ発表です。今回は証券市場の活性化チームによる発表が行われ、発表全体の流れと各国のスチュワードシップコードについて報告されました。

スチューワードシップコードは2008年の金融危機をきっかけに、2010年にイギリスでコーポレートガバナンスへの取り組み強化を狙って制定され、以降一般的に使われるようになりました。それは、投資先企業の企業価値を向上し、受益者のリターンを最大化する狙いの下、機関投資家は受託者責任の果たし方の方針公表、利益相反の管理に関する方針公表、投資先企業の経営モニタリング、受託者活動強化のタイミングと方法のガイドラインの設定、他の投資家との協働、議決権行使の方針と行使結果の公表、受託者行動と議決権行使活動の定期的報告、を行うべきとする7つの原則で構成されています。日本版スチューワードシップコードはイギリスのコードを参考に作成され、第4原則には企業の持続的な成長を促す観点から、幅広い機関投資家が企業との建設的な対話を行い、適切に受託者責任。果たすための原則を定めました。これを通じて、日本の機関投資家もこれまでのサイレントパートナーから、欧米のように物言う株主となり、企業の持続的な成長につながれば、個人投資家の参入が増えていき、証券市場の活性化に繋がるのではないか。といった発表でした。

自分たちの地場証券チームも夏休みに入るまでの残り数週間最後まで頑張り切って満足のいく発表が出来るように努めたいと思います。