6月9日のゼミでは、新聞記事学習とグループワークの中間報告を行いました。
今回の新聞学習では、「ゆうちょ銀、投信に活路」という記事について討論しました。この記事によると、これまでは集めた貯金を国債などの安全資産を中心に運用していたゆうちょ銀行が、マイナス金利政策による国債利回りの低下により十分な利ざやが得られなくなったために、伸び悩んでいる投信を拡販することで手数料収入を増やすという内容でした。具体的には投信の販売の拠点を広げたり、高齢者などにも分かりやすい初心者向けの商品を増やすとのことです。
10年前にも同じように投信の販売を広げた時に、郵便局=元本保証という安全なイメージから商品が売れたものの、投信のリスクを十分に説明していなかったために、元本割れした時にトラブルが起きたという事例があり、投信のリスクを十分に説明しなければ、今回もまた同じ道を辿るのではないかという結論に至りました。個人的には他にも、ゆうちょ銀行で投資信託を購入するしなくても、もっと有利な条件で購入できるところはたくさんあるため、いかにゆうちょ利用者を囲い込んで、他所ではなくゆうちょで買ってもらうかも成功するか否かのポイントになると思いました。
次に、グループワーク報告を行いました。今回は、証券市場の活性化チームの発表でした。今回の発表では、証券論の教科書をもとに投資のプロセスの解析と流動性プレミアムについて発表を行い、これらを踏まえて個人投資家を増やすための提案がされました。これらの報告のあと、先生から諸点について質問やアドバイス、課題が提示され、証券市場の活性化チームは次回報告までに、それらの課題について調べることとなりました。