5月23日ゼミ報告(10期生)
5月23日のゼミでは、野口君による「ロボアドバイザーの運用実績と今後の展望」と、松本君による「プロスポーツの社会貢献」の2本の卒論発表が行われました。
野口君の発表は、AI技術の進展が金融の世界にも広がっていることを実感させられる内容でした。特に印象に残ったのは、ロボアドバイザーと人による資産運用を、コストやパーソナライズ、対応スピード、感情的サポートなど複数の観点から丁寧に比較していた点です。私は普段から投資や金融に興味がありましたが、「投資の自動化」が実際にどのような形で行われているのかを知る機会が少なかったため、とても興味深く感じました。今後、自分自身が資産形成を考える上でも、どのような手法が自分に合っているのかを判断する参考になりました。
松本君の発表では、プロスポーツが地域社会にもたらす「経済的効果」と「社会的効果」の両面に注目し、具体的な分類と事例を用いて整理されていた点が分かりやすくりやすく、説得力がありました。特に、社会的効果として挙げられたシビックプライドやソーシャルキャピタルの形成などは、定量的な測定が難しいものの、地域との結びつきを強める重要な要素であることが伝わってきました。一方で、議論の中では、社会的効果の算出が困難であることや、アンケートの回答者がスポーツに関心のある人に偏っている可能性がある点についても指摘があり、データの信頼性や分析の難しさについて考えさせられました。こうした課題意識を持って今後の政策提言や施策設計につなげることの大切さも学びました。
二つの発表を通じて、それぞれ異なる分野における社会的課題や可能性を知ることができ、自分の関心の幅も広がったように感じます。今後の自分の卒論や学びにも活かしていきたいです。(担当:柿崎)