7月7日のゼミ活動報告(2期生)

 今週の新聞発表は「ジュニアNISA」についての記事であった。まず、ジュニアNISAとは、主に教育資金を準備するために、親や祖父母が未成年者である自分の子供や孫に代わって投資を行う。また、その口座を通じて行った投資の売却益、配当金、分配金にかかる税金が、投資した年から最長5年間は免除されるというものである。そして、子供らは18歳まで引き下ろせないところにNISAと異なる特徴がある。この背景に見えてくるものは、長期投資を促し証券市場を活性化させることや、資金力のある高齢者世代の資金を、世代間で移転させることにあると思われる。しかし、現状では成人向けNISAよりも口座開設数は少なく、高齢者世代よりも若年層世代が口座を開設しており、また口座開設時には、子どもとの関係が証明できる書類などが必要であるため、新たな口座を開設するには手間がかかりすぎるなど、様々な改善すべき点もある。これらに対して、証券会社はSNSなどを活用し広告宣伝などを行い対策しているようだ。これらを踏まえ、様々な意見があげられた。
● ジュニアNISA認知度が低い
● 長期投資を促すためとはいえ、引き出せる年齢を高校生になるころにしてもよいのではないか
● 単純に少子高齢化のため、子供のいる家庭が少ないのではないか
● そもそも高齢者は投資に良イメージがない
などがあげられた。個人に感じたことは、証券会社としては、祖父母世代から孫世代へうまく資金を移転させ、祖父母世代から孫世代へと顧客関係を維持できるようにすることが重要であり、そのために何をすべきかを考えなければならないし、一方で、高齢者に対して、投資=リスクというイメージを良いイメージに変える努力が必要なのではないかと感じた。

 次にグループ発表である。今週のグループ発表は「個人投資家を増やすには」について行い、グループの各個人がそれに対する方策を発表した。その内容は以下の通りである。
● 若者を投資に参入させるために、雑誌や情報サイトなどのSNSを活用し、宣伝を行う。また、顧客を第一とした営業方法を行い、投資家を増やすことが必要。
● 日常的に触れる機会の多い、テレビCMの活用。また企業などは投資家に積極的にアプローチを行い、投資に対するメリットをアピールすることが必要ではないか。例えば、家電メーカーであれば 製品説明書の中に自社株についての広告を同封するなど。
● 銀行の窓口の横でクレジットカードの勧誘を行っているように、株式の勧誘も行う。そのために株式の知識をしっかりと持った人を採用する。また、区役所でブースを出して相談に応じるなど。
● 高齢者は投資がリスクというイメージを持っているため、若者を投資市場に促ために教育資金を積み足られるような将来設計のしやすい投信の販売を促進する。
このような4つ意見があげられた。個人的にはどれも良い方策ではあると思ったがどれも長期投資については触れていないことに疑問を持った。これからは夏休みに入り論文を書くことに集中しなければならないので、もう少しゼミ全体で気を引き締めて過大に取り組むべきだと思った。