ゼミ合宿1日目の活動報告(1期生、2期生、3期生)

9月12日、13日に茨城県のつくばグランドホテルで、2.3.4年生合同での合宿を行いました。1日目は、4年生の卒業論文の中間報告、BBQ、4年生の就職活動体験談と就職相談、2日目は3年生のグループワーク報告を行うというスケジュールでした。

まず1日目の報告を行います。4年生の卒業論文中間報告は、青木君、古松君、経種君、出縄さん、恩田君、八木さんが行いました。青木君は「ネット証券の現状と今後について」という論題でした。これまでネット証券は、デイトレーダーを中心とした個人投資家相手に、安い手数料を武器に急成長してきました。しかし、既に個人投資家の証券取引の9割近くが、ネット取引を利用したものとなっています。それゆえ、ネット証券各社は競合他社との差別化を図るため、様々な施策を行っていることを指摘し、今後、ネット証券がどうなっていくかを分析していくということでした。次に、古松君が「日本の取引所外取引」に関することを報告しました。アメリカなどでは取引所間競争が激しく行われいますが、日本では東証のシェアがほとんど90%台後半を占めています。今後、日本の取引所間取引は起こり得るのか、起こるとすれば、それが証券取引所の経営にどのような影響を与えるのか、米国の事例を参考に分析を進めていくとのことで、合宿での報告では、米国で取引所外取引が増加していった背景を報告されました。

3人目の報告者は経種君でした。経種君は「渋沢栄一の現代における影響」を卒業論文のテーマにしています。渋沢栄一は、江戸時代末から大正時代にかけて多くの企業活動、そして社会貢もされた「日本の資本主義の父」と呼ばれる実業家です。さて、経種君はその渋沢栄一の思想が、渋沢系企業に現代も影響を与えているのか、澁澤倉庫を事例に取り上げて調べています。研究を進めていく中で、どうやら渋沢栄一の思想は現在、そこまで反映されていないのではないかと思われると報告し、これからもさらに調査を続けていくとのことでした。4人目の出縄さんは「確定拠出型年金について」をテーマにしています。出縄さんは、まず確定拠出型年金がどういうものか、また制度導入の背景や改正について触れたうえで、確定拠出型年金の課題として、現在中小企業への普及率が低いこと、継続教育が不十分であること、中途引き出し要件の緩和が求められていることなどを指摘しました。そして今後、その課題をどのようにクリアしていくかという流れで論文を進めていくようです。

5人目の報告者は恩田君でした。恩田君は「地方銀行の歴史」をテーマにしています。恩田君は健全経営を続ける京都銀行と八十二銀行に対し、一度破綻経験のある足利銀行の三行の歴史を比較し、そのことを踏まえた上で、今後の地方銀行のあり方について考えるとのことでした。今後は決算書を通じた経営分析を深めてながら、根拠を固めていきたいということでした。最後の報告者は八木さんでした。八木さんは最近話題のFinTechの中でも、「ウェブを介して行われる資金調達」をテーマにしています。FinTechは、既存金融機関が提供しているサービスを、既存の金融機関以外の企業が、テクノロジーを活用しながら代替するサービスを提供し、様々なサービスが提供されています。まだまだ日本では馴染みのないものではありますが、八木さんは、FinTechの中でも、融資・融資仲介分野、いわゆるマーケットプレース・レンディングやクラウドファンディングを取り上げています。まず、ソーシャルレンディングのメリット・デメリット、法律上の障害、日本の現状について触れ、今後日本で発展していくためには、という課題に対してMillennials世代の存在が重要であると述べていました。各々発表後には、2.3年生から質問を受け、深見先生から助言や参考文献を紹介して頂きました。それらを踏まえ今後より良い論文にしていきたいと思います!

さて、勉強に励んだ後はBBQをしました。普段顔を合わすことがほとんどない他学年のゼミ生と会い、とても良い交流の時間となりました。お肉もおいしかったです!そして夕食後は、4年生が就職活動体験談を話し、2年生、3年生から就職相談を受けました。4年生から就職活動中、辛かったことや苦労したことなど、自身の体験や選考を通過するために工夫していたこと、努力していたことなどを紹介しました。3年生も2018年卒のインターンシップが始まり、少しずつ就職活動に向けた意識が高まっているようです。インターンシップのエントリーシートが通らない、やりたいことがわからないなどと悩んでいるゼミ生も多く、こうした悩みに4年生が相談にのりました。4年生のアドバイスが少しでも2.3年生の力となれば幸いです!

1日目、なかなか忙しいスケジュールで大変でしたが、とても充実した一日でした!!2日目の様子は、近日中にアップします。