第9回ゼミ(10期生)

6月16日のゼミでは、鈴木君が証券論第12章の要約を行いました。本来は鈴木、松本君が要約を行う予定でしたが松本君が欠席のため松本君の発表部分は深見先生が行いました。

前半は松本君が発表を行い、行動ファイナンスといったファイナンス理論を説明した上で、投資家の種類、機関投資家の受託者責任を要約して説明をしました。中でも、投資家の種類についての要約は印象が強く残っています。機関投資家に分類されるか否かについて詳しく説明されていて、受託者責任を機関投資家の定義に組み込んだ場合は銀行、保険会社、証券会社は狭義の機関投資家には該当しないということが報告され、自分の知識の中では機関投資家とは個人では不可能なほどの莫大な資金を持つ法人の投資家であると大まかな認識をしていたため、今回の発表は新たな気付きをもたらすとともに、普段のディベートにおける定義の重要さを再認識した。

後半は深見先生が機関化現象、社会的投資責任、個人投資家について説明して下さいました。中でも機関化現象が一番重要であると感じました。機関投資家の影響力が大きくなることで市場構造自体の見直しが行われたり、価格形成に歪みを生じることがあったり、高速取引を行う投資家が台頭したり、現在の証券市場の状況も絡めた機関化の進展について説明して下さいました。テキスト内容だけでなく、それに関連する情報まで説明することを、自分も次回の報告のときには取り入れて、よりレベルの高い発表を行えるようしたいと感じました。(担当:横田