第11回ゼミ(10期生)

6月30日のゼミは、安重君と嶋田さんが『証券論』の第6章、債券の基礎知識について発表しました。

 債券には多くの種類が存在していますが、日本の債券市場においては国債への依存が高く、国の負債である国債には、公共事業目的で発行される建設国債、発行が禁止されている特例国債(いわゆる赤字国債)があり、そのほかにも過去に国債を発行して借りたお金を借り換えるための借換国債などがあります。借換国債とは国債の償還は60年かけて行うため、例えば10年国債でお金を借りたとします。そのお金の6分の5を借り換えるために発行されるものです。今の日本は国家債務がGDPの2倍以上あり、膨らむ一方であるならば、税収を増やすしかないのかなぁと考えました。

 また、債券は株式と比較するとリスクが低いけれども四つのリスクがあり、このうち期中償還リスクは重要だと思いました。これは発行者にとっては償還日の負担を軽減でき、金利が低下しているときに期中償還すれば、債券価格が上がって有利な条件で借り換えられるというメリットがあるものの、投資家にとっては不利になってしまうので、期中償還条項が付いている債券には投資家は注意しなければならないと思いました。

 今回は債券の種類、仕組み、リスクなど基礎的な内容でしたが、次回は債券の発行市場や流通市場を取り扱うので、証券ゼミナール大会に生かせるようにしっかり理解したいと思います。(担当:西原