第2回ゼミ(10期生)

9月29日の2年生ゼミでは、『証券論』の第14章「証券業(者)」について、西原さんと横田君が発表しました。主な内容としては、証券業、証券業者の業務内容、証券自由化、金融危機後の証券業界、我が国の証券業、そして最後にバスケット取引やVWAP取引など、株式取引手段の多様化、高度化でした。

証券業、証券業者のところでは投資家の売買を取り次いで委託売買手数料をとるブローカーレッジ(委託売買)、投資家の相手方となって自己勘定で売買するディーリング(自己売買)などについて学びました。

証券自由化ではディスカウントブローカー、ソフトダラーなどについて学びました。ディスカウントブローカーとは、投資助言などを一切せずに、売買の執行だけを行う代わりに割安な委託売買手数料で取引できる業者を指し、ソフトダラーは、機関投資家などが証券会社から投資情報などを提供してもらう対価を委託売買手数料に含めるため、ディスカウントブローカーより手数料が高くなり、それが投資家との利益相反の可能性があることだと説明してくれました。

今後も、株式取引手段はさらに多様化・高度化していくことが予想されますが、投資家は新たな取引手段を理解し、自らの投資戦略に活用することで、より効率的かつ効果的な投資を行うことができるようになるのではないかと考えました。

今回の章はかなり内容が多く、内容をまとめることが難しかったとは思いますが、西原さんと横田さんはとても分かりやすく丁寧にまとめてくれました。証券ゼミナールの本番が近づくにつれて、緊張感が2年生ゼミでも増してきました。最後まで気を緩めずにより良い結果が出せるように、2年生のゼミでも切磋琢磨していきたいと思います。(担当:柿崎